MENU
元人事担当のキャリアコンサルタントが解説!

「自分しかできないから休めない」のは本当?休めない環境から脱出する方法

仕事の山

(この記事には広告が含まれています)

「この仕事は自分にしかできない」と思い、一人で仕事を抱え込んでいる状況を「属人化」といいます。
属人化した仕事を背負うあなた自身も、休みたいのに休めない、辞めたいのに辞められないと苦しい状況に陥っていると思います。

属人化した職場は、その人がいないと仕事が回らない状態となり、あらゆる弊害を起こします。
「仕事はできる人に溜まるんだよねー」と言われて自分だけ残業したり、帰宅しても仕事のことばかり考えてしまっていませんか?
この記事では、元人事担当でキャリアコンサルタント歴17年の筆者が、休めない状況となる理由と、休めない環境から脱出する方法を伝えます。

目次

自分の代わりがいないから仕事が休めない原因

仕事量が多すぎる

仕事が山積みでどうにもならない。こんな状況では休む余裕なんてありませんよね。自分の仕事だけでなく、後輩や同僚などのミスのフォローがあれば、さらに時間と労力が奪われます。
まずはタスクを整理し、優先順位をつけることが重要です急がない仕事を後回しにしたり、他の人に振るなど、少しでも仕事量を減らす工夫をしましょう。

職場が「休めない空気」になっている

職場全体が忙しさに追われていたり、上司が遅くまで残っていると、休みづらい雰囲気が漂います。でも、自分の健康とメンタルを守るためには、時には休む勇気が必要です。上司や同僚に相談し、休む理由を明確に伝えることが大切です。

何か理由を作って、小出しに伝えて休みを取るアピールをしていくと、周りの理解も得やすいです。

家庭の事情や、自己啓発していることを、普段の会話で何気なく言えばいいですね。

人手不足・人材不足

人手不足は深刻な社会問題になっています。自分の仕事を他の人に任せることが難しい場合でも、部分的なタスクを分担したり効率化をはかることで負担を軽減できます。派遣社員やアルバイトの活用、業務効率ソフトの活用も一つの手段です。

Excelの活用だけでもかなりタイパよく仕事ができますね。

インスタなどで分かりやすく教えているものを活用できますよ。

覚える時間がないなら、派遣社員を短期間雇ってマクロなどを組んでもらい、使える状態にしてもらえればタイパいいですね。

自分以外できる人がいない

専門的なスキルや知識を持っていると、自分しかできない仕事が多くなります。しかし、他のメンバーにそのスキルを伝授し、チーム全体のスキルアップを図ることも重要です。研修の時間を確保し、将来的に自分の代わりができる人を育てましょう。

教えている間は少し大変でも、業務を他の人に渡せば、一気に楽になります!

危険!「この仕事は自分しかできない」と思い込んでしまう人の特徴3選

完璧主義

自分に厳しく何でも自分でやらないと気が済まない責任感が強い人は完璧主義の傾向が強いと言えます。
完璧主義は時として仕事に時間がかかりすぎ、不要なことにも労力をかけてしまう恐れがあります。
また、完璧主義の人は周りの人たちを見下し「どうせ求めるレベルに叶わないだろう」と同僚を信用しない傾向が強いです。
仕事はチームワークです。お互いある程度信用し合い、仕事を回していくことが大切です

視野が狭くなっている

仕事に没頭するあまり視野が狭くなるのはよくあることですが、視野が狭くなると「周囲に仕事を任せられる人がいない」と思いがちです。
しかしこの裏には頼られていることに満足し優越感に満たされている現状を手放したくないという本音が隠れているのです。

楽をすること=悪だと思い込む

仕事が休めないと思う人は責任感が強く、仕事熱心なあまり楽をすることが悪いことだと思い込みがちです。そのため、休むことに罪悪感を持ち、休めないと思うようになるのです。

上司は、何も言ってこない部下=なんの不満も問題もなくやれている、と思っています。

休むことは悪いことではない当たり前の理由

休むことは労働者の権利

ここで言う「休む」は有給休暇を取得することをいいます。有給休暇は法律で認められた権利です。
条件はありますが入社後6か月を過ぎればフルタイム勤務なら10日もらえます。(パート勤務は週所定労働日数により変わります)
その後1年ごとに所定の有給休暇日数がもらえ、勤続年数が長くなるほど有給休暇日数が増えます(最大20日)。有給休暇は2年間繰り越すことができますが、使いきれなければ消滅します。

「欠勤」は労働契約違反に該当するため、休むなら有給休暇を使うことが必要です。

働く人にとって一番大切なものは健康(当たり前だけど気づかない事実)

健康を害すれば仕事はできません。病気で長く会社を休めば周囲に迷惑が掛かり、自己嫌悪にも陥ります。
職場復帰しても最初は時短勤務になることが多く、一人だけ先に帰る気まずさだけでなく、できる仕事量も限られ役に立っていないと自己嫌悪や焦りを感じるでしょう。そこで無理をすると体調が悪化するという悪循環に陥る可能性もあります。

雇用契約を結んだ労働者であり、経営者ではない

当たり前ですがあなたは会社と雇用契約を結んだ一労働者に過ぎません。当然あなたは経営者ではないのです。
でもこの言葉でムッとする人がいます。自分がいないと会社が回らないと信じている人、つまり休みたいのに休めない人です。
でも雇われた労働者が持つ権限や業務範囲は限られています。それを超えた成果を出すのは会社の発展にも大切ですが、そのために自分を犠牲にするのは会社にとって「ただの都合のいい人」であり「やりがい搾取」状態と言えます。

休めない環境から抜け出す方法

上司に業務分担の見直しを要望する

自分で業務分担を決められるなら、速やかに自分の負担が軽くなるようにしましょう。裁量権がない場合は速やかに上司に業務分担の見直しを要望しましょう。
業務量を軽くするよう頼んだら、あなたが能力がないと思われないか?と不安に思う必要はありません。
あなたが業務量の多さを訴えない限り、上司はあなたが「十分にやれて不満がない」と思っているのです。

マニュアル化する

業務が誰でもできるようマニュアルを作成し共有しましょう。これは後輩を育てる意味もあります。
あなたがいない時でもほかの誰かができるよう、また、自分の業務の見直して無駄なものを省くこともできるでしょう。

マニュアル化さえしておけば、退職したときにも引継ぎ資料となるので安心です。

部署異動の希望を出す

可能であれば部署の異動を申し出ることも1つの方法です。異動希望を出すことは逃げではありません。
様々な業務を経験することはあなたの糧になります。

希望を出す際には、業務量の多さだけでなく、様々な仕事を経験したいなど前向きな理由も伝えましょう。

転職活動をする

状況が変わらず、あなた自身の健康を害するなどあなたを取り巻く環境が上向きにならないなら、転職した方がいいでしょう。在職中でも転職活動はできますし、次の会社が決まるまではできれば辞めないことをおすすめします。
今の転職業界ではキャリアの空白期間、無職の期間を作ると不利なためです。
ただし、体調不良などの場合は空白期間など気にせずすぐに対応してください。

LINEだけで登録から企業への応募までできるエージェントがあるので、登録してみることをおすすめします。

\ まずはLINEで気軽に無料相談!/

仕事が休めない状態が続くと最悪どうなる?

生産性が落ちる 

疲れがたまっていくと能率は下がります。判断力が落ち、正常な判断ができなくなったりかえって仕事をこなす時間がかかり精度も落ちてしまいます。

過労で健康を害す

労働時間が長くなり、睡眠不足が続くのは危険です。睡眠不足はあらゆる病気の原因なのです。

休めない日が続くと精神的に追い詰められ心身を病む 

精神が病む入口は睡眠不足です。眠れない、夜中に何度も目が覚めるのは危険な兆候です。
心が病んでしまうと回復までは時間もかかりますし、周囲の理解を得ることも難しく、自分を追い詰めて悪化する恐れもあります。

今の職場に見切りをつける勇気も必要

退職するのも1つの方法ですが、その前に一度思い切って休んでみましょう。無理やりずる休みをしてみるのです。休んでみると案外業務は回っているかもしれません。
異動が難しい、このままだと健康を害しそう、もう耐えられないと不安が大きくなったなら、思い切って転職活動をするのがいいでしょう。

あなたにとって一番大切なものは仕事ではないはずです。

転職活動は在職中でもできます。転職エージェントに登録し、興味ある会社に応募するだけならスマホだけで完結できるエージェントもあります。

\ 応募までスマホで完結!まずは気軽に相談!/

退職を言い出しづらいなら退職代行サービスを利用するのもアリ

退職を言い出しづらい、辞めたいけど引き留められるのが嫌、会社の人と退職手続きのやり取りがだるいというなら、退職代行サービスを利用するのもアリです。
退職代行サービスは違法ではありません。興味があったら下の記事を読んで、利用を検討することをおすすめします。

\ まずは気軽に相談!/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

mikanko blogのアバター mikanko blog キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタント歴17年
社労士事務所やハローワークでの勤務経験があり、よりよい環境で働くためのヒントが豊富です。
人事業務の経験もあるので、会社側と働く側双方の視点を持って解決策を伝えていきます。

目次