「退職代行」サービスは近年メディアでも多く取り上げられ、認知度も利用者も増えています。
本記事では、
- 退職代行とはどのようなサービスか
- 退職代行サービスの利用の流れ
- 退職代行を利用するメリット・デメリットはなにか?
- 退職代行業者の比較
について、元人事担当でキャリアコンサルタント歴17年の筆者が説明していきます。
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退職代行サービスは自分が会社に連絡せずに辞められる理由
退職代行とは、労働者本人に代わって弁護士や代行業者が会社に退職の意思を伝えるサービスのことを言います。
民法第627条に「解約の申し入れから2週間で退職できる」とあるため、「自分で退職届出さなくてもいいの?」と思うかもしれませんが、たとえ就業規則に「退職は2か月前に申し出る」と記載されていても法律の方が優先されるため、会社の退職の意思を伝えれば2週間後には退職可能になります。
そのため、「自分で退職を言い出せない」「会社が辞めさせてくれない」「出社せずに会社を辞めたい」という悩みを持つ労働者に変わって退職届を提出する退職代行サービスが成り立つのです。
退職代行サービスを利用するメリット・デメリット
退職代行を利用するメリット
- 会社と直接やり取りをする必要がなくなる
- 会社からの慰留ハラスメントを阻止できる
- すぐに退職できる
退職代行を利用するデメリット
- 費用がかかる
- 会社とトラブルに発展するおそれがある
- 退職癖がつく可能性がある
退職代行サービス業者の種類3つ(弁護士、労働組合、退職代行業者)
退職代行サービスは大きく分けて弁護士、退職代行ユニオン、退職代行業者が請け負っています。
退職条件の交渉や未払残業代請求まで交渉できるのは弁護士
弁護士は非弁行為が可能なため、会社と退職日の交渉、未払残業代・未払い給与の請求、有給休暇取得の交渉、その他希望する条件の交渉が可能です。
また、会社から退職者へ訴訟を起こされた場合は弁護士が対応してくれるので安心です。
ほか、労災申請代行やハラスメントによる損害賠償請求も弁護士だからこそ対応可能です。
料金は4~6万円割高ですが、確実さと安心感があります。
有給休暇10日を消化して退職できるなら、基本給25万円の場合、日給12,500円×10日=125,000円がもらえるからおトクだね!
退職条件の交渉ができる労働組合
労働組合は団体交渉権があるので退職条件の交渉が可能です。
料金は2.5~4万円が多い印象です。組合によっては退職代行を依頼するために組合員になる必要があり、別途組合費がかかる場合があります。
ただし、近年活動実績がなく問題視されている労働組合があり問題視されていたり、会社から「労働組合が退職交渉するのは非弁行為ではないか」と主張され交渉が難航するリスクがあります。
安さだけで選ぶなら退職代行業者
一般の企業が労働者に代わり会社に退職意思を伝える行為のみおこないます。あくまで退職の意思を伝えるだけで、未払賃金の請求や有給休暇の消化に関する交渉はできません。
料金は2~3万円が多い印象です。
弁護士 🏅🏅🏅 | 退職代行業者 | 退職代行労働組合 | |
---|---|---|---|
退職条件の交渉 | 〇 | × | △ |
退職日の交渉 | 〇 | × | △ |
未払残業代・給与、退職金の請求交渉 | 〇 | × | △ 金銭交渉は不得手 |
有給休暇取得の交渉 | 〇 | × | △ |
労災申請代行 | 〇 | × | △ |
離職票等の請求交渉 | 〇 | × | △ |
会社からの訴訟への対応 | 〇 | × | × |
ハラスメント等損害賠償請求 | 〇 | × | × |
費用 | △ | 〇 | △ 別途組合費が加算される場合あり |
備考 | 退職条件の交渉でき会社と揉めることなく安心、確実 | 退職意思の伝達のみ | *△会社から「非弁行為ではないか」と主張され交渉が難航するリスクあり |
退職代行サービス利用の流れ
疑問や不安に思うことを相談しておきます。無料相談があれば活用しましょう。
希望退職日、退職条件の伝達、引継ぎなどを打合せします。
一般の退職代行業者なら、ただ退職の意思を伝えるだけです。
弁護士に依頼すれば、有給休暇の消化や未払残業代の請求など退職条件などの交渉をし、トラブルなく退職します。
退職代行を依頼するなら弁護士がおすすめな7つの理由
- 退職日や有給休暇消化・残務の引継ぎなどの調整、給与や残業代の未払についての交渉、ハラスメントの慰謝料を請求など退職条件の交渉ができる
- 退職に伴う社会保険などの手続きの依頼が可能
- 未払給与・未払残業代など金銭の請求代行の依頼が可能
- ハラスメント等に対する慰謝料請求を依頼可能
- 労災認定の依頼が可能
- 万が一会社から損害賠償請求をされても対処可能
- 会社とのトラブルのリスクが他の代行業者よりも圧倒的に少ないから安心
おすすめの弁護士事務所TOP3
3位 知名度抜群だが高価格:アディーレ法律事務所
TVCMで知名度は高いですがその分費用は高め。有給休暇が取得できたとしても77,000円の費用はネックになりますよね。
2位 低価格だけど無料相談なし:対応退職110番
安いのは魅力的ですが、他事務所と異なり最初に料金を支払わないといけないため、事前の相談ができません。
依頼するのに事前に相談ができないのは不安ですね。
1位 退職実績100%24時間LINEサポート:弁護士法人ガイア法律事務所
無料相談があるので申し込む前に不安点は解消できるので安心です。料金も比較的リーズナブルなので有給消化して退職したいなら高くはないでしょう。
退職110番 | ガイア法律事務所 🏅🏅🏅 | アディーレ法律事務所 | |
---|---|---|---|
退職実績 | 記載なし | 100% | 記載なし |
無料相談 | なし | あり | あり |
全額返金制度 | あり | なし | あり |
サポート | メールでのやり取りのみで退職可 | LINE、メールのやりとりで完結 | 無期限電話、LINEで完結 |
対応時間 | △ (業務時間内) | (24時間) | ◎〇 (メールは24時間) |
サイトの見やすさ | △ | ◎ | ◎ |
対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 |
料金 | ◎ (43,800円) | (55,000円) | 〇△ (77,000円) |
支払い方法 | クレジットカード | 銀行振込 | 記載なし |
イチオシはやっぱり「ガイア法律事務所」
以上おすすめの弁護士事務所ベスト3を紹介しましたが、やはりイチオシは「ガイア法律事務所」です。
- 費用は55,000円と弁護士の退職代行サービスの中では低価格
- 無料相談が可能
- LINEでスピーディにやりとりが可能
- 退職成功率100%で無期限サポート
- 有給休暇の消化など退職条件の交渉や未払残業代退職金の交渉も依頼可能
- 退職を言い出しづらい、退職条件の交渉を頼みたい、会社の人と関わらずに退職したい方は、まずはLINEで無料相談をして1日でも早い退職を目指しましょう。行動するなら今です!