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2024年3月に厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査令和6年1月分結果速報」によると、日本の平均週間残業時間は9.4時間(パート込み)です。フルタイム勤務だけでは12.9時間。
一方で求人を見ると見込み残業代が月20時間給与に含まれているものもあります。月20時間、つまり週5時間の残業が常にあることが前提なのです。
でも実態は月30時間以上残業するのが当たり前の職場も多いのです。月30時間の残業は週7-8時間、毎日最低9-10時間働いていることになります。
通勤時間も加えれば、会社に拘束される時間は12時間超という人も!
このような生活では自分の時間はほとんどなくなってしまいます。
この記事では、キャリアコンサルタント歴17年の筆者が残業の多い仕事への対処法と抜け出す方法について説明していきます。
残業地獄から抜け出す方法 ~職場で解決編~
1日の業務を時間単位で把握
まずは自分の仕事を把握してみましょう。1日の業務を時間単位に分け、無駄なことは省くなど時間を無駄にしないよう仕事の仕方を見直しましょう。
業務内容の見直し
あなたにだけ業務が偏っていませんか?責任感の強い人は仕事を抱え込みがちです。他の人に回せるものは業務分担するなど工夫しましょう。
上司に直談判
あなただけで解決が難しい場合は上司に相談しましょう。上司に相談するのは自分の能力が足りないことを訴えると同じと思うなら、それは違います。
あなたが大変な状況を上司は気づいていないケースはよくあります。きちんと状況を伝え改善してもらうよう伝えることが大切です。
残業地獄から抜け出す方法 ~実力行使編~
人事部門に直談判する
上司に現状を伝えても状況が変わらない場合は、人事部門など社内のスタッフ部門に相談することも一案です。人員の増員、業務分担の変更など、現場にない権限を持つ部門に相談することで状況が変わることが期待できます。
休む/休職する
思い切って有給休暇を使って休むのもアリです。引継ぎをして休んでみることで、自分がいない時にどの程度業務が回るかを知りることができます。
体調が悪い場合は無理せず休職すべきです。無理をするほどに復帰するまでの時間がかかります。早めの対応が自分にも会社にも最善なのです。
退職する
状況が変わらないなら退職するのもいいでしょう。退職は逃げではありませんし悪いことでもありません。
「退職を言い出しづらい」「会社からの引き留めが強い」「辞めさせてくれない」「出社せずに会社を辞めたい」という場合は退職代行サービスを検討してもいいでしょう。
残業が多すぎて退職したい!円満退職するコツ
最初に直属上司に伝える
退職など重要なことは最初に直属の上司に伝えるものです。
直属の上司を飛ばして先輩や同僚などに伝えてしまうと噂が一気に広がりトラブルになりがちです。(退職の「相談」も同じです)
上司との信頼関係も崩れてしまい、退職日までやりづらくなるケースも多いです。伝える順番は間違えないようにしましょう。
引継ぎ資料を準備する
引継ぎしないで辞めるのは無責任と言われても仕方ありません。
退職後、会社から電話がかかってきて問い合わせされても答える義務はありませんが、引継ぎしていなければ残された人たちの業務に滞りが起こります。遺恨を残さないためにも引継ぎ資料は準備しておきましょう。
前向きな退職理由を伝える
不満を退職する理由として伝えても会社側に悪い印象を与えるだけです。残ってもらうための条件を提示されるならまだいいですが、「甘えだ」「無責任だ」と非難されその噂が広まるかもしれません。
前向きな退職理由であれば、残る側も応援しようという気持ちになり、気持ちよく送り出してくれるでしょう。
残業が多い・・・それは会社に都合よく使われているだけかもしれません。
真面目で仕事熱心な人ほど全否定しますが、残業漬けで仕事をしている分の評価がされていないのであれば、一度冷静になって考えてみる必要があります。
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